アメリカンエキスプレスリーダーシップアカデミー2018に参加して
2018年の5月にアメリカンエキスプレスリーダーシップアカデミーに参加して参りました。
2泊3日のプログラムで大変学び多きものでしたが、リーダーシップをテーマに振り返るなら、僕の一番の学びは『リーダーには圧倒的自分事感が不可欠だ』ということです。
先日11月末にフォローアップセッションに参加して、その後の皆さんの変化に驚きました。
振り返りの意味も込めつつ、学びを記します。
アメリカンエキスプレスリーダーシップアカデミーとは
アメリカンエキスプレス共催の元、公益社団法人フィランソロピー教会が主催する『NPO法人の次世代リーダー』を育成するためのプログラムです。
年に一度開催されており僕達は10期目の受講生にあたります。
講師として一橋大学の米倉誠一郎さんや教育と探求社の宮地勘司さん、デザインラボの神田橋幸治さんが来てくださり、講義でインプットしながら、チームプロジェクトでアウトプットしていくというものでした。
ホントに強烈な学びと自己対峙の3日間でした。
参加のきっかけ
まずアメリカンリーダーシップアカデミーに参加するにはひとつだけ条件があります。
それはNPO法人に所属していることです。
僕はNPO法人FOCUSというチームに所属していたからこそ参加できました。
きっかけは理事長がメンバーにこういうのあるんだけどと投げてくださり、その理事長がわたしも行きたいくらいと言っていたので、僕は参加しようと思いました。
チームに候補者がいませんでしたし、わりと軽い気持ちで参加したのですが、今ではホントに参加して良かったと思っています。
リーダーには圧倒的自分事感が必要不可欠だ
ここで当プログラムでの僕の一番の学びをプログラムの流れも含めつつ共有します。
1日目『私の履歴書』
「これからはみんなが天才みたいな時代が来る」という宮地勘司さんのワクワクするような言葉とともに1日目が始まりました。
1日目のメインプログラムは『私の履歴書』です。
どういうものかというと、『私の半生』というテーマで1500文字の記事を書き上げるというものです。
本気で人生を言葉にしようと思ったら、自己との対峙は避けられません。
僕は記憶になかった頃の気持ちまでがそこに出てきました。自分が解決するべき社会課題がそこにある気がしました。
1日目の夜『グループワーク』
初日の朝から共にしてきた5~6人のグループでひとつプロジェクトを考えます。
社会から取り残された人達がテーマで、僕達のグループのターゲットは児童養護施設の子供になりました。
僕はモヤモヤしたまま1日目を終えました。
2日目『ロジカルシンキング』
翌朝モヤモヤの正体がわかりました。
2日目は様々な講師によるレクチャーが行われたのですが、その中の神田橋先生の『ロジカルシンキング』でのことです。
課題設定がしっかりできてないとフワフワしたまま話が進んでしまうんですよ、とおっしゃられました。
そして、それは本当に解決すべき課題なのかと原因に因果関係はあるのかを明確にすることが何より重要だと教わりました。
これだと思いました。 僕達のチームのターゲットは児童養護施設の子供だったのですが、ターゲットは本当にそう感じているのか?児童養護施設の子供の現状は?という疑問に答えられるメンバーはいませんでした。
そもそも僕達のグループに養護施設で育ったメンバーはいなかったのです。そこに課題設定の弱さと自分事感のもてなさを感じました。
3日目『プレゼン&結果発表』
最終日グループプロジェクトの発表を各チーム行いました。
僕達のグループは『落第』を言い渡されました。冗談混じりにでしたが、一番響いてなかったと思います。
『子供達はそんなこと求めてるかな~?』というお言葉を頂きました。
その問いかけに返せるメンバーはいませんでした。 施設の子供達の気持ちを誰もわからなかったのです。
優勝チームは
優勝チームには「僕はこれを一人でもやるんだ」という熱量を持ったリーダーがいました。
特別賞受賞のチームには、自分達が同じことに悩んでいたからという共通の想いがありました。
プロジェクトをやる上での自分事感の重要性を痛感しました。
『ターゲットは本当にそれを求めてるの?』という問いに対して、
「はい、彼らは絶対にこれを必要としています。僕はこういう経験があってですね。。」
と間違っててもいいからそれぐらいの熱量を持っていないと誰かに刺さるものなんて創れない。
そう思いました。
半年後のフォローアップセッション
おまけとして半年後に行ったフォローアップセッションについて記します。
フォローアップセッションの内容は、プログラムを受けてから半年間自分はどのようなアクションを起こしたのかのプレゼンテーションでした。
リーダーシップアカデミーを受けてから、皆さん新しく事業を立ち上げていたり、社内で新しい自分が率先して新しい取り組みを始めたりしていました。
全体の8~9割はなにかしらアクションを起こしていたのではないでしょうか。皆さんの変化が眩しかったです。
僕は主旨を取り違えて、一人で9割り方が振り返りのプレゼンを繰り広げていました。
圧倒的学びと自己対峙の三日間でした。
受講生の成長も含めてすごいプログラムだと感じています。
どこかのNPO法人に所属してでも、NPO法人を立ち上げでも参加する価値のあるプログラムだと思います。
以上になります( ´ ▽ ` )ノ