他人にイライラするときは大抵言いたいことが言えてない時だと思う話
誰かといる時にイライラしてる時は大抵言いたいことを言えてないときだと思います。
相手のせいでイライラしてると思ってる時でさえ
相手のせいで自分はイライラしてるのだと思っている時でさえ、突き詰めていくと、それは言いたいことを抑えているためだったりするなぁなんてよく思います。
僕はずっと言いたいことを言わずに他人と関わってきたので、相手に腹を立ててしまうことが多くありました。
表面的には感情のトリガーは相手の言動なので、僕は「こいつのせいで不愉快だ」と思いがちでした。
考えてみると『うまく伝わってない』『意図と伝わってることが違う』ということに腹を立ててんだと気づきました。
「もっとこうした方がいいよ」「いや大丈夫だよ」
例えば、相手に腹がたったときに「嫌われるからもっとこうした方がいいよ」と言ってしまうシーンをよく見かける気がします。
相手は「いや大丈夫だよ」と返して、余計に腹を立てますが、これは当たり前の理屈だと思います。
偽りのあなたのため
相手は「もっとこうした方がいいよ」に対して素直に返しただけですし、自分が腹を立てていることは相手に伝わりません。
「もっとこうした方がいいよ」はいかにも相手のためを思っているように聴こえるので、相手の返事はだ「大丈夫だよ」になってしまいます。
でもこの時おそらく主体の伝えたいことは「あなた言動で嫌な気持ちになった」ということだと思います。
「嫌な気持ちになった」ということを「もっとこうした方がいいよ」で汲み取ってもらうことは、なかなかできません。
素直に嫌だったって言えばいい
僕にもこのような経験があります。
僕が友人の家に行ってポケットからにんにくを取り出して、料理に使おうと言って机に置くと、友人が「さだし、そういうのやめた方がいいですよ」と言いました。
なんで?と尋ねると「ポケットって汚れてるしそういうの印象悪いですから」と言います。
僕はにんにくは皮があるから、剥げばきれいに食べられる、ポケットに入れるのが汚いという理屈がわからなかったのでその旨を伝えました。
それでもやめた方がいいですよ、と言うのでもう一度なんで?と訊くと、「僕はきれいだと思わないので机に置かないでほしい」と友人は言いました。
最初から素直に言えばいいのになぁと思いました。
You message と I message
他人へのメッセージには You message と I messageがあります。
「そんなんじゃ嫌われるよ」「あなたのために」「こうした方がいいよ」が You message で
「わたしはこう感じた」「こうされるのは嫌だ」「こうしてほしい」が I message です。
基本的には I message の方が相手に響きやすいようです。
遅刻もそう
「遅刻はいけない」もそうだなと思います。
相手が「遅刻をしてもいい」という価値観を持っていると、『遅刻はいい・悪い』の議論になってしまいます。
「遅刻はいけない」という一般論よりも、遅刻をされてこういう迷惑があった、こういう気持ちになったと伝えた方が相手も自分の行動について考えると思います。
人間は他人をコントロールできない
人間は他人をコントロールできません。
他人に対してできることはせいぜい自分の気持ちを伝えることぐらいなので、そこを大事にするとお互いにとって健康的だと思います。
気持ちを伝えた後、相手がどうするかは相手に任せてしまっていいのではないのでしょうか。
気持ちを伝えた時点で自分の問題はほとんど解決しているはずです。
自分がイライラするのは自分のせいだというのは酷なようで救いでもあるように感じます。
なぜなら自分次第でなんとかできるからです。相手のせいであれば改善のために自分にできることはありませんから。
以上になります。